SAS>自動放送についての私的考察

大阪市営地下鉄(大阪メトロ)の自動放送について勝手に考察してみました


地下鉄の各駅における列車入線時の自動放送について

御堂筋線では

[チャイム]1(2)番線に〜ゆきが到着します。
危険ですので黄色い点字ブロックの後ろまでお下がりください。[入線メロディー]
1(2)番線に到着の電車は・・・方面、〜ゆきです。

以上のような放送が流れています。
この形式は2018年4月現在、谷町線四つ橋線中央線堺筋線に使用されています。

また、御堂筋線の心斎橋駅、天王寺駅と千日前線長堀鶴見緑地線今里筋線では
危険ですので、ホーム柵から身を乗り出したり、物を立てかけたりしないで下さい。と、放送されます。


なお、千日前線では2013年3月22日まで古い放送が残っており、

[チャイム]まもなく、1(2)番線に〜ゆきがまいります。
危険ですから白線の内側でお待ち下さい。[入線メロディー]
ただいま、1(2)番線に到着の列車は・・・方面、〜ゆきでございます。

と、放送されていました。
千日前線の駅放送の更新をもって、故中村健治さんの美声が聞ける駅放送が大阪市営地下鉄から消滅したことになります。


四つ橋線中央線千日前線堺筋線の英語放送は
「The train on platform 1(2) is bound for 〜. via ・・・」です。


長堀鶴見緑地線今里筋線の英語放送は
「The train on platform 1(2) is bound for 〜.」です。

また、門真南駅などでの先発列車到着時に次のような英語放送が流れます。
「The train on platform one(two) will be the next train to depart for Taisho.」

各線とも1番線が女声、2番線が男声で放送されます。(天王寺、八尾南、北加賀屋、森ノ宮、天下茶屋を除く)
大国町駅では3番線が女声、4番線が男声です。

また、入線放送前の各種啓発放送は時間帯によって変わるようです。下記の時間割をご参照ください。

▲ページ上に戻る

啓発放送(ホーム)の時間割について

下記のような順で啓発放送が流れているようです。(土日祝基準)
(御堂筋線、谷町線では平日7:00〜8:59は女性専用車両)

7:00〜8:59 駆け込み乗車
9:00〜10:59 迷惑行為
7:00〜23:00 線路への落とし物
11:00〜12:59 点字ブロック
13:00〜14:59 小さなお子様連れ
15:00〜15:59 エスカレーター
16:00〜16:59 点字ブロック
17:00〜19:59 駆け込み乗車
20:00〜23:00 ホームの端・ホーム柵

多少の誤差(30分以内)があるものとしてご理解願います。
▲ページ上に戻る

方面放送について

入線放送の項目にある・・・には次のような駅が入ります。

御堂筋線1番 梅田・なんば・天王寺・あびこ(梅田以遠)
御堂筋線2番 天王寺・なんば(大国町を除く)・梅田・新大阪(天王寺以遠)・江坂(梅田〜新大阪)
谷町線1番 東梅田・谷町四丁目・天王寺・平野(天王寺以遠)
谷町線2番 天王寺・谷町四丁目・東梅田・都島(東梅田以遠)
四つ橋線1番 大国町(西梅田〜なんば)・花園町(大国町以遠)
四つ橋線2番 大国町(住之江公園〜花園町)・四ツ橋(大国町以遠)
中央線1番 阿波座・本町・谷町四丁目・森ノ宮(阿波座以遠)・長田(本町以遠)
中央線2番 森ノ宮・堺筋本町・阿波座・弁天町(堺筋本町以遠)
千日前線1番 なんば・谷町九丁目・鶴橋・今里(なんば以遠)
千日前線2番 日本橋・なんば・阿波座
堺筋線
1番(準急を除く)
堺筋本町・日本橋・動物園前
堺筋線
2番(準急を除く)
日本橋・堺筋本町・天神橋筋六丁目
長堀鶴見緑地線1番 心斎橋・森ノ宮・京橋
長堀鶴見緑地線2番 京橋・森ノ宮・心斎橋
今里筋線1番 太子橋今市・蒲生四丁目・緑橋
今里筋線2番 緑橋・蒲生四丁目・太子橋今市

▲ページ上に戻る

駅構内・コンコースの自動放送について

構内コンコースの啓発放送は4分間隔です。
例:放送1(00分)→放送2(04分)→放送3(08分)→放送4(12分)→放送5(16分)→・・・
時間帯にもよりますが、放送の種類は10〜12種程度が流れます。
放送が流れるのは、7時頃〜23時で、10時と16時頃に放送の入替えがあります。)

▲ページ上に戻る

入線メロディー(電車接近音)について

御堂筋線谷町線四つ橋線中央線千日前線堺筋線に使用されているメロディーが
標準タイプと考えていいでしょう。
今里筋線も標準タイプですが、メロディーの間隔がほかの路線よりも長くなっています。

長堀鶴見緑地線は他の路線には見られない独特の入線メロディーになっており、その違いを象徴しているようにも感じられる。放送の声が違うのもどの電車が来たのかわかりやすくするためと推測されます。

なお、入線メロディーは通常3回繰り返し(御堂筋線谷町線中央線は5回)流れるが、列車の駅進入速度によっては1〜2回しか流れないこともある。おそらく入線メロディーの次の到着放送開始のセンサーがどこかに設置してあり、そこを列車がさしかかると放送が開始する仕組みの ためと思われる。特に千日前線ではいくつかの駅でこの現象が頻繁にみられる。なお、ラッシュ時など二列車の間隔が狭い場合は入線メロディーまでの放送は流れずに、いきなり電車が来て「ただいま、1(2)番線に到着の列車は・・・」の放送だけが流れることもあった。

ちなみに島式ホームの場合には入線音楽が流れている最中に反対側の放送が入ると、入線メロディーは非常に小さい音量になり、反対側の放送を聞こえやすくしていたが、残念なことに新放送では音量に変化なし。


▲ページ上に戻る

駅自動放送鳴動開始位置について

駅の自動放送は、一体どのタイミングでかかるのか? 気になっている方も多いかと思いますが、SASではそれを疑問を解明するために下記の方法にて実験を行いました。

実験(1):駅自動放送鳴動開始から、列車停車までの秒数を3回測定し、平均秒数を出す。
実験(2):接近する列車が目視できる地上駅で、駅自動放送開始時の列車位置を推定。
実験(3):列車に乗車し、(2)で推定した位置から列車停車までの秒数を測定し、(1)で得た秒数と照合。
実験(4):(1)〜(3)を行った駅とは他の駅または路線でも(1)と(3)を行い、(2)で推定した位置が正しいか検証。

この方法で、地上信号方式の御堂筋線谷町線四つ橋線中央線堺筋線で実験を実施したところ、
下記の結果に至りました。


実験結果その1

御堂筋線谷町線中央線堺筋線では、第3閉塞信号機を通過した時点(または+数秒)で駅の自動放送が開始。
(ただし、YT線などが設置されており、場内信号機が1つある駅は、結果2に該当する。)

+数秒というのは、駅放送の長さやカーブでの速度制限などでの時間調整分と思われます。
実験結果その2

四つ橋線では、第2閉塞信号機を通過した時点で駅の自動放送が開始。
(ただし、YT線などが設置されており、場内信号機が1つまたはそれ以上ある駅を除く。)

四つ橋線の駅放送がやたら早口なのは、このあたりに原因があるようですね。

接近放送前の啓発放送は、それぞれ1個前の信号通過時に放送が開始されるものと推測しています。また、入線メロディー(電車接近音)の後にかかる到着放送の鳴動開始位置については、今後の課題とさせていただきます。


▲ページ上に戻る

駅のスピーカーについて

駅のスピーカーについては別のページにて紹介します。
▲ページ上に戻る

車内自動放送について

車内放送は現在、すべての路線で合成装置を使用しています。基本的には車掌さんがスイッチを押すと、1トラック分の放送が流れる。この動作を終点まで延々と繰り返しているのだと思われます。その仕組みについてですが、放送を聞いていると、どうやら1文節もしくは1単語ごとに合成しているようです。
2018年7月末までの放送を例にすると、
「 | 次は、 | ○○(2回繰り返し)。 | −線、 | は乗り換えです。|出口は右(左)側に変わります。 | The next station is ○○ | Station number ■〜 | please change here for the | −line. | (各種車内啓発放送) | ●● | へお越しの方は、次でお降り下さい。 |」

上記のように、 | 間が1文節もしくは1単語として、合成装置に記録されており、これらの組み合わせによって、車内放送が 構成されていると思われます。しかし例外として、早口での放送はテープ同様(1文節扱い)と思われます。
なお、宣伝部分の更新についてですが、合成装置の場合は始発駅で業者の方がメモリーカードを新しいものに入れ替えています。2分ほどで更新がスムーズに行われています。

▲ページ上に戻る

車内放送の音量について

最近、車内放送は音量が少し小さいと思います。
耳をすまさなければ、はっきり聞こえないのでは、宣伝まで入れている意味が薄れてしまうのではないでしょうか?宣伝を出しているスポンサー各位は納得しているのでしょうかね?少なくとも、私個人としては(意識しなくても、自然に耳に入るぐらいでなければ自動放送の意味がないと思います。 しかし、「放送がうるさい。」と言う苦情も少なからずあるようで、今後どの程度の音量に落ち着くのか気になるところです。

▲ページ上に戻る

車内放送の音質について

車内では車掌さんの肉声放送、自動放送ともにやや低めのこもった声に聞こえます。これは騒がしい車内でも放送を聞き取りやすくするために、車内のスピーカーからよく聞こえる周波数帯で放送されているためと思われました。。 また、高い声よりも低い声の方が聞き間違いにくいという点もあると思います。実際、車掌さんの生の声や自動放送のマスター版を聴くと、スピーカーから放送される声よりも高い声であることがわかります。 あまり放送の声が低くない列車の場合は、車内スピーカーの数を多くしてその点をカバーしているものと思われます。

しかし御堂筋線長堀鶴見緑地線今里筋線のようにほぼマスター版に近い音質で放送されるようになったため、放送の音質はスピーカーの影響というよりも放送装置のメモリー容量や音声の圧縮の技術が以前よりも改善されたことによる影響の方が大きかったものと思われます。

▲ページ上に戻る

私的!路線別車内放送録音難易度

大阪市営地下鉄の全路線で録音活動をした結果、このような結論に至りました。(笑)
いずれも土日祝日の場合です。
初級 今里筋線四つ橋線
中級 千日前線長堀鶴見緑地線
上級 堺筋線中央線
特 上 級 御堂筋線谷町線

上級レベル以上になると相互乗り入れや車両の新旧等の関係上、車両を選ばなくてはならないので、録音の所要時間がどうしても長くなってしまいます。堺筋線中央線で市交車、私鉄車などの車種にこだわらない場合は別ですが、かつての堺筋快速急行など運転本数が少なく、ラッシュ時の列車は必然的に特上級の扱いとなります。ご注意ください。

▲ページ上に戻る

放送録音時の注意とアドバイス

最近、たまに駅や車内で放送などを録音されている方を目撃することがあります。
そんな方々のために、個人的な考えではありますが述べておきたいと思います。
録音の際のご参考にしていただければ幸いです。
(1)ホームでの録音の際には、たとえ停止位置より先であったとしても白線ギリギリの場所にあるスピーカーを避け、フェンスの内側や白線から距離のあるスピーカーを選ぶようにしましょう。また乗換え口や、改札口の近くなど人の通行を妨げる恐れのある場所では録音しないように。どうしてもその場所がいいという場合はラッシュ時を避け、人の少ない早朝などの時間帯を選んで録音するといいと思います。
なお、脚立の使用は大変危険ですから、絶対にやめましょう。
(2)車内放送録音時には、他の乗客の通行を妨げないような場所で行いましょう。特に乗降口、貫通扉付近は要注意。また、放送音量が適度に大きい方がきれいに録音できると思います。
(3)コンコースでの録音の際には(1)(2)同様、通行の妨げとなるような場所を避けましょう。なるべくスピーカーが低い場所にあって、音が割れていない場所を選ぶとよいと思います。
(4)録音中に車掌さんや駅員さんに注意を受けた場合は、それに従いましょう。
(5)一度の録音できれいに、うまく録れることはまずないということを覚悟して録音にのぞみましょう。同志のご健闘をお祈りいたします。

▲ページ上に戻る

番外! 北急8000形「ポールスター」のドアチャイムについて

以前に私が述べた「東西説」が有力です。 「東西説」→( 東側の時は「ひがし」なので3音、西側の時は「にし」なので2音のチャイムが鳴る。)したがって、「なかもず行き」は進行方向左側の扉が3音、右側の扉が2音となります。「千里中央行き」はその逆で進行方向左側の扉が2音、右側の扉が3音となります。

▲ページ上に戻る

番外! 北急千里中央駅の発車メロディーについて

私は北急沿線に住んでいるので、千里中央駅に行く機会がある度に、いつ頃発車メロディーが次のメロディーに変わるのかを地道に調査してました。その結果は、次のようになっています。春(3月〜5月),夏(6月〜9月),秋(10月〜12月中頃),冬(12月中頃〜2月)
すべて確認したわけではありませんが、誤差は1週間以内だと思います。

▲ページ上に戻る



大阪市営地下鉄各線(大阪メトロ)の車内放送・駅放送はこちらへ。